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2005年5月25日 (水)

靖国問題と歴史

 中国の副首相が小泉首相との会談を取りやめて急遽帰国した理由は靖国問題であるという。中国側も「緊急の公務のため」などという姑息な言い方をせずに靖国と明快に発言したほうがよいと思う。

 それにしても、小泉首相も困ったものである。相手の嫌がることを、これ見よがしに実行する。「靖国」は、首相のいうように内政問題である。しかし、首相の言動は国益に結びついているのである。

 マルクス主義では「歴史は過去への政治である」という。A.シュレージンガーJr.は「歴史は武器」であるという。中国は、この二つを使い分けているようである。すなわち、自国の過去では前者を、外交(特に対日外交)では後者を。ついでに言うと、韓国の対日外交も後者を上手に使っている。

 以下は、A.シュレージンガーJr.『アメリカの分裂』岩波書店、1992年の「第二章 武器としての歴史」からの引用である。「自らの過去についての概念を持たぬ国民は、自分たちの現在を、そして将来をも処理することができなくなるであろう。・・・歴史を書くということは、単なる思索から武器へと転化する。」

 頼むよ、小泉総理。

 次回は「歴史と教育」の予定です。

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