« 株式投資と株価予想 | トップページ | 労働組合の変質と労働争議の消滅、長期的な回顧1 »

2005年12月 8日 (木)

さもなくば喪服を

 L. コリンズ、D. ラピエール著(志摩訳)『さもなくば喪服を』早川書房2005年を読んだ。この書は20年ほど前に出版されている。その修整・再編集版である。前回出版された時に、その書名にひかれ読んでみようと思っていた。その時には、本書を入手できなかった。これは、貧しく無学の少年・青年が栄光の闘牛士へかけ昇る苦難の道を描いたものである。この貧しさは、現在の大半の日本人では想像できないと思います。
 書名は初めて正式の闘牛場に立つ日に、彼が父母代わりに育ててくれた姉に対して発した言葉である。これを少し拡大解釈すると、次のようになる。『闘牛士になって栄光を手にします(巨額の富を手にします)。そうでない時には、私は死んでいますから、あなたは喪服を着ることになるでしょう。』 少し前の日本にも、このような言葉を発してふるさとを後にした少年・青年などがいた。
 今度大関に昇進した琴欧州関も、ブルガリアを出る時に、このような言葉を父母に残したのではないだろうか。あるいは、このような決意を秘めて日本に来たのではないであろうか。ハングリー精神と「さもなくば喪服を」は連動するところもある。
 巨人軍に入団する辻内君も、来年高校を卒業して巨人軍の一員になる時に、父母に『巨人軍のエースになります。さもなくば喪服を。』とカッコイイ言葉を残して上京してくれないかな。そうすれば、原監督は泣いて喜ぶと思います。もちろん、ナベツネさんも。
 「さもなくば喪服を」という気概・決意が日本人から薄れている。この言葉にはオレテガのいう「貴族」よりももっと激しさ・情熱があります。私は、このような気概・決意を持った少年・少女が多数出現することを念じています。そうすれば、明日の日本はもっとダイナミックな発展が可能となります。また、今の社会に蔓延している停滞感・倦怠感などが払拭されると思います。当然、ニートなどは吹っ飛ぶと思います。

[追記]
 私は「さもなくば」という言葉も好きです(英語の「or」を、このように訳した訳者もエライ)。少し前にはやった『たかが○○、されど○○』の後にこれを続けると面白いと思います。例えば次のようになります。どうです。笑点の大喜利に、もってこいでしょう。
  ◎小泉総理『たかが郵政民営化、されど郵政民営化、さもなくば衆議院解散だ』
  ◎武部幹事長『たかが小泉総理、されど小泉総理、さもなくばオレが総理だ』
  ◎ミスター『たかが野球、されど野球、さもなくば「いわゆる・ひとつ」の野球です』
  ◎ディトレーダー『たかが株式、されど株式、さもなくば喪服を』
  ◎太蔵君『たかがヒラリーマン、されどヒラリーマン、さもなくば議員・大先生よ』
  ◎受験生『たかが東大、されど東大、さもなくば浪人に』
 弁証法は「正、反、合」ですが、上記は「正(たかが)、合(されど)、反(さもなくば)」となります。ですから、ここから新しい進展が得られるものと期待できます。
 上記のような戯言から離れて、もっと高みを目指すこともできます。もう少しわかりやすい例を記載しておきます。「とっても簡単なのでブログをはじめた(以上、正の部分)。面白いし、長続きしそうだ。自分の意見・見方も表明できる手段になった。それに他人のブログへのアクセスも面白い(以上、合の部分)。ブログというものがなくなれば、日々が退屈になるな。世間に対する自分の意見を表明できないな。○○しかやることもなくなるな(以上、反の部分)。」これらを総括して、『たかがブログ、されどブログ、さもなくば○○』となります。

|

« 株式投資と株価予想 | トップページ | 労働組合の変質と労働争議の消滅、長期的な回顧1 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/110055/7526232

この記事へのトラックバック一覧です: さもなくば喪服を:

« 株式投資と株価予想 | トップページ | 労働組合の変質と労働争議の消滅、長期的な回顧1 »