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2006年12月 3日 (日)

ハクサイ、ダイコンの産地廃棄

 ハクサイとダイコンの産地廃棄処分(あるいは市場隔離)が行われている。この処分に対して、一般の消費者から「もったいない」、「福祉施設などに寄付したらどうか」、「何とか有効活用できないのか」などの声が上がっている。サンマも取れすぎたので、今期の漁獲は終了しているようである(比較的少ない費用で、まだ多くの漁獲が期待できるにも係わらずの終漁処置である)。これらの処分・処置は、市場経済を前提にする限り、やむをえないと思う。
 例えば産地廃棄しないで、ハクサイを近隣の福祉施設に寄贈したとしよう。そのための輸送コストなどは近隣の住民が負担したとする。この場合、この寄贈により福祉施設の消費分のハクサイ需要が減少する。この需要減がハクサイ価格の低下に拍車をかけることになる。それにより、価格低下の阻止手段が逆に働くことになる。このようにハクサイとダイコンは、例え福祉目的であっても、卸売価格の低下に結びつく処分・処置はとりえない。サンマの場合は、エネルギーや人件費などのコストを上回る水準の価格が期待できないから終漁するのである。これは市場経済の持つ欠点でもある。
 ただし、これまで需要のなかったところで利用することは考えられる。例えば家畜のエサとしてハクサイが利用されていないとする。それならば、養豚業者などが引き取りに出向けば、無料でハクサイを譲り受けることができるはずである。この方法ならば、これまで卸売市場に影響を及ぼしていないのであるから、ハクサイの卸売価格に影響しない。
 生鮮食品の卸売市場は、入荷量が少し大きくなると、卸売価格が急落するという欠陥がある。出荷業者に最低価格の指定ができるようにすることも考えるべき時代に来ていると思う。現在は、相対取引でこの欠陥を補っているのであるが。これらの改革には、制度そのものの見直しも絡むため、かなりの時間がかかるであろう。
 当面の対策として、私はハクサイやダイコンの産地の宣伝もかねて、これらの大食い大会を開催することを提案したい。テレビの大食い大会は見ていて面白いが、その反面で「もったいない」という気持ちが持ち上がる。産地廃棄されるハクサイやダイコン、あるいは取れすぎのサンマの大食い大会ならば、「もったいない」という気は起こらないであろう。もちろん、大会ではハクサイ、ダイコン、サンマを用いたさまざまな料理が提供されるのである。この結果として、これらの番組の視聴者のハクサイ、ダイコン、サンマの需要を喚起することにもつながるであろう。

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