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2007年1月20日 (土)

新潟市と政令指定都市

 新潟市が、今年の4月に政令指定都市となる。政令指定都市となるために、新潟市は周辺市町村との合併を繰り返し、今や人口は80万人を超える。
 新潟市は私の故郷である。これまで、合併を繰り返して巨大化する故郷を苦々しくみつめていた。幼少時の私は市中心部に近い万代橋・礎町の周辺で生活していた。そして、当時の市内の隅々まで活動の場を広げて遊びほうけていた。当時の市内は今でも思い出す。そんな私にとって、巨大化した故郷はもはや遠いところへ行ってしまったようである。誰か他人と挨拶を交わして、『出身が新潟市』といわれても、私は『ああそうですか』としか応答できないであろう。今や、新潟市の中で私が知らない地域や、友人・知人・親族が住んでいない地域の方が断然広いのである。
 政令指定都市になることによって、はたして新潟市民の生活は便利になるのであろうか。私の知る範囲の市民は、政令指定都市となることによる利便はないという。多分、政令指定都市になることによる利便が得られるのはお役人様だけであろう。
 政令指定都市になることによって、市は幾つかの区に分割される。その区名がまたアホらしい。他の市のそれらと同じように、東西南北に中央である。つまり、東区、西区、・・・、中央区である。市の中央部にこれらの名称がつけられている。特徴があるのは秋葉区(あきばく、民謡の「新津松阪」の秋葉山から・・・)と西蒲区(にしかんく、西蒲原の略?)だけである。どうして区名に、港、信濃川、万代橋、砂山、沼垂などが利用されなかったのであろうか。想像力の欠如としか考えられない。これに対して、お役人様は定石どおりに『それらは検討しました』と答えるであろう。
 個性のない区名で、もっとも困るのは郵便の住所表記であろう。市内から出す手紙で「中央区・・・」と表記されていて、郵便番号がなかったなら、この手紙はどこに行くのであろうか。私が東京から出す手紙の場合も、郵便番号がなく「東区・・・」の住所表記ならばどうなるのであろうか。政令指定都市への手紙では、都市名は省略できるはずであるが。
 私のみるところ、お役人様には「遠くから故郷を眺めている人の心」への思いはない。これらの人たちへの温かいまなざしを忘れているのであろう。団塊世代やそれ以前の世代などの中には、就職のために新潟市から首都圏や近畿圏などに出た人たちは多いはずである。これらの人たちの幾らかは退職後に故郷・新潟市に戻りたいと思っているはずである。また、何時の日か故郷のお役に立ちたいと思っているはずである。
 私は声を大にして叫びたい。故郷・新潟市はそこに住んでいる人たちだけのためのものではない。ましてやお役人様のためのものではない。故郷を後にし、常に故郷を思う人たちのためにも存在していなければならないのである。

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受信: 2007年1月21日 (日) 00時49分

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