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2007年4月 1日 (日)

将棋ソフトと今後の将棋

 将棋ソフトの「ボナンザ」が渡辺竜王と対戦し、かなり善戦したという。このソフトの実力はアマ6段、プロ初段程度であるという。しかし、このソフトがパソコン用であるということを見逃してはならない。もし、スパコン用であったらどうであろうか。チエスのように、スパコン相手なら将棋の一流プロ、あるいはトッププロも負けるのではないであろうか。過去の当ブログ(06年2月25日、同7月1日)でも将棋ソフトにふれた。今回も「電脳に負けそうな頭脳ゲーム」について述べてみたい。
 もう何年かすると、将棋ソフトの方が一流のプロよりも強くなるということを認めなければならないであろう。そうなることを前提に考えてみたい。
 アマチュアやプロで将棋に強くなりたいと思う者は将棋ソフトで勉強することになる。ソフトの方も、一局終了毎に「検討」できるようになっている。この「検討」画面では、ソフトが手順を再生し、打ち手(人間)の悪手毎にチカチカし、そこをクリックすると「大悪手です。この手では、2二角成です。」などとコンピュータが教えてくれる。打ち手の良い手にも別の色でチカチカし、「かなり良い手です。でも、4八銀の方がベストです。」などとコンピュータからオホメの言葉が出てくる。最後に、打ち手の実力診断も行われ、「アマチュア3段程度です。さらにガンバリましよう。」などと画面に表示されるようになる。
 こうなると、プロ棋士はオケイコ将棋の収入が激減するであろう。女流プロ棋士はどうするのであろうか。テレビのクイズ番組などで、「無能」や「能天気」がウリのタレントもいるから、何人かの女流棋士はその線を追及することになるのであろうか。テレビの「将棋ソフト選手権」に特別枠で参加し、ポコポコ負ける役回りとなる。
 そして、最大の影響はプロ棋士の存在とタイトル戦の存続に及ぶであろう。新聞の将棋面は将棋ソフト面に変わるかもしれない。
 上記のような悲しい未来を迎えないためには将棋の変革が必要である。最も簡単な変革は、以前の当ブログでも書いたように、将棋の駒に着色することである。駒毎に色を変え、例えば王将は金色、飛車は青色、香車は茶色などとする。(電脳の弱点は直観や図形処理にある。) 駒に着色することにより、人間は棋譜や駒組みを画像情報として高速に処理できる。もちろん、読める手数も格段に増加する。それゆえに画像処理能力に優れた人は、ある局面で、相手の王将の詰みへの手順が一連の画像のように頭に浮かぶ。
 このように着色された将棋は、これまでのそれと一変するであろう。これまでに想像もできないような棋譜ができるであろう。例えば、王将が先頭に立って相手陣に攻めかかる局面や、将棋版の真ん中(囲碁でいう天元)を真っ先に占めようとする局面が表われる。それは、将棋というゲームがより高度化した証である。

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