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2007年5月27日 (日)

『漢詩百首』を読む、さわやかな感動あり

 高橋睦郎『漢詩百首』中央公論新社を読んだ。漢詩や和歌が好きなこともあり、読後感はさわやかであり、幾つかの感動もあった。
 でも、私が最も評価するのは本書の付録ともいうべき次の3つである。1つ目は鈴木氏との対談「漢詩は日本語の財産」である。読んでいて、なるほど漢詩は日本語、というよりは日本文化の財産であるということが納得できた。教育、特に小中学校における教育で漢詩がないがしろにされている現状をなげいている両者に私も同感である。
 2つ目は「漢詩への感謝」と題された中国での講演記録である。先の大戦で敗れた時に日本人一般の意識に上ったのは杜甫の「国破れて山河あり」の句であったという。考えてみれば、これは少し変である。日本は中国とも戦ったのである。戦敗国の日本人が戦勝国の中国人の詩句を思い浮かべる。それほどまでに漢詩が日本人の心の中にしみこんでいたということであろう。
 3つ目は「おわりに」である。著者の母のことが記述されているが、私には「そんなことも」と驚いた。ごく普通の女性と見られる女性が臨終の直前に医師などを集めて『鞭声しゅくしゅく、夜河をわたる』と吟じたという。
 著者たちがいっているように、優れた漢詩や日本語の詩歌などは幼少時に何度も口ずさんで記憶することは大事なことであると思う。私は、小学の5年生と6年生の時に百人一首のうちの30首程度を記憶した。これには、少し努力した。しかし、その後は漢詩や詩歌などは2回か、3回程度ムニャムニャと唱えるだけで簡単に記憶できるようになった。子供の頃の私は、このように簡単に記憶できることは自分の才能ではないかと思っていた。(しかし、後年になって、これは前記の30首程度の記憶のタマモノであると知った。和歌を30首程度記憶する過程において、詩歌などで特別に必要とするもの、例えば言葉のリズムなどが身に付いたからである。社会人になって、会社の製品別・日別・販売状況も標準的な販売金額を一端記憶できた後には簡単に記憶できた。ある事の基本的なことを記憶すると、その以降はその事の変化なども簡単に記憶できるのである。) これは学校のテストには極めて有益であったし、漢詩や詩歌を記憶していることで多くの利点も得た。多分、語彙も豊富になったし、表現方法も豊富になったと思う。
 私は子供たちの国語教育には、小学1年生・2年生までには『奥の細道』を必須とすべきであると感じていた。子供たちは意味が理解できなくとも、これをそらんじる、あるいは朗読するのである。昔の寺子屋の教育のように。優れた文章の持つリズム感などを幼少時に身に付けるのである。それが、子供たちの財産になると思う。

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2007年5月11日 (金)

新世代パチンコ、仕事人と歌舞伎は合格

 改正遊技法(正しくいうと、遊技機規則改正)により、パチンコ・パチスロは短時間で大勝できなくなった。これがここ数年続くパチンコ・パチスロの客離れを加速するのではないかと思い、パチンコ・パチスロ機メーカーの対応を注視していた。以下では、改正遊技法適合機であり、かつお客を呼び込む機械を新世代機(パチンコとパチスロとも)と呼ぶ。最近になってパチンコホールで導入されている京楽の「必殺仕事人Ⅲ」と「歌舞伎ソード」は新世代パチンコ機としてみると合格のようである。
 前者は通常の機種(フィーバー機)である。後者は「楽パチ」、「甘パチ」、「遊パチ」あるいは「甘デジ」などと呼ばれ、1回のフィーバーで7回までしか大当たりしない機種である。あるサイトでみると、5月11日現在のこれらの機種の導入率(導入しているホールの割合で、設置台数ではない)と人気は次のようになる。2つとも、導入率は上昇しつつある。
   ◎必殺仕事人Ⅲ・・・ 導入率6位、人気1位
   ◎歌舞伎ソード・・・ 導入率12位、人気5位
ついでにいうと導入率の1位から3位までも京楽の機種が占め、「冬のソナタ」、「華王・美空ひばり」、「ウルトラマン」となる。
 まず「仕事人」について。この機種は光の面で様々な工夫が凝らされている。フィーバーした時の光の演出は度肝を抜かれるほどである(少しオーバーな表現です)。また、光とともに、機体(キョウタイと呼ぶようである)の幾つかの部分が動く。
 いかにゲーム性を高めるかということが新世代パチンコ機の焦点である。そのため、パチンコ機には光、音、機体の動きなどに様々な革新・工夫が必要となる。上記の「仕事人」は音が若干不足しているようであるが、それ以外には革新・工夫がみられる。総合的にみると、やや甘めの合格である。
 次に「楽パチ」の「歌舞伎」である。これは光、音、機体の動きなどの面では革新・工夫がみられる。自分で打ってみても大変面白かった。その上、「楽パチ」にしてはかなり多くの確変が継続し、ドル箱を3個から5個くらい積むことも容易である。総合的にみても、新世代「楽パチ」機としてはかなり高い点数の合格である。このクラスでは、比較的新しい「萌えよ剣」も合格であるが、「歌舞伎」の方が優れているようである。(なお剣には通常の機種もあるが、その場合の評価はもう少し下がる。)
 以上2機種、あるいは3機種からみると、新世代パチンコ機としてのパチンコのコンセプト・構造などがどうあるべきかが分かる。他のパチンコメーカーも、これらの人気の高い機種を分析して新型機を発売するであろうから、改正遊技法の節目となる今夏以降もパチンコは何とか無難に乗り切れるだろう。このような機種の導入が増加していけば、パチンコ遊技客数は徐々に増えていくであろう。
 問題はパチスロである。新世代機(いわゆる5号機)で合格となるような機種は出ていないようである。このためもあり、改正遊技法の節目となる今夏(比較的お客が付いている4号機がすべて撤去される期限は6月)以降の展望がみえない。現在でもかなりの客数が減少しているから、今夏以降のパチスロホールはさらに大きな客数減となるであろう。

追記:私はパチンコ・パチスロに使う半導体メーカーの株式を保有している。そのため、改正遊技法によるパチンコ・パチスロの行方に関心を持っていた。上記は、私が行った実地調査、ネット調査などの結果からの結論です。もう一度簡単に結論を記すと、現状では今夏以降のパチンコは○、パチスロは×である。もちろん「4号機の撤去・5号機の新設」に伴い短期的にはパチスロ機の販売は増加する。

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