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2008年2月10日 (日)

射幸心を煽る公営ギャンブル、抑える民営ギャンブル

 最高で12億円が当たる競輪くじ「チャリLOTO」が4月から発売されるという。昨年には最高6億円のサッカーくじ「BIG」が発売されている。その他に、宝くじの「ロト6」の4億円もある。さらに競馬、競輪、競艇などでは、3連単で高額賞金をねらえる。これらの公営ギャンブルは経営・収益不振打開策として高額賞金が導入されたのである。これらは国民の射幸心を煽ることにならないか。
 民営ギャンブルの代表であるパチンコ・パチスロは、国民の射幸心を抑制するという名目で改正遊技機規則が警察庁より施行されている。このため、パチンコとパチスロは比較的短時間で大金を得られなくなった。
 この規則改正により、パチスロ業界は悲惨な状況にある。一昨年秋頃に4号機(旧基準機)の爆裂機がパーラー店頭より撤去され、客足がやや遠のいていた。それが、昨秋ですべての4号機が撤去され店頭は閑散とし、閉店したパーラーも多い。射幸心を抑えた5号機(新基準適合機)だけの営業では、これからもファン離れが進むであろうから閉店はさらに増えるであろう。一方パチンコは、この規則改正などを契機として、機械メーカーの新型機の開発が進みパーラーの客足も以前の水準に戻りつつある。
 パチンコの場合は改良の余地があったのに対して、パチスロの場合はほとんどないという事情がある。この難局面打開のために、パチスロ業界(メーカーやパーラーなど)は、警察庁に「規則解釈の仕方(端的にいうと、もう少しギャンブル性を高める方法)」で相談に出向いたという。
 ここで問題にしたいことは、「公営ギャンブルは射幸心を煽る」方向に進め、「民営ギャンブルは射幸心を押さえる」方向に進めようとする政府(中央と地方)の方針である。経営・収益不振打開のために公営ギャンブルは高額賞金を許したのに対して、どうして経営不振のパチスロ業界に高額賞金(実際は1日で差し引き30万円程度の儲け)を規制するのか。確かに爆裂機の4号機ではギャンブル性が高かったと思う(それでも、上記の公営ギャンブルに比べるとささやかなものといえよう)。それ以外の4号機ではギャンブル性はそう高いとはいえないと思う。だから、爆裂機のみ撤去すればよかったのである。
 政府・当局は国民の射幸心が「公営ギャンブル」と「民営ギャンブル」では異なるというのであろうか。そんなことはないはずである。一攫千金を夢見る場合は、公営と民営の区別はない。あえて推測するならば、民営を抑制すればするほどギャンブル好きの者が公営に移行し、それによって政府の収入が増加するということであろうか。つまり、公の収益増のために民を抑えなければならないということであろうか。さらにいえば、ギャンブル収益を公が独占的に占めようとしているのであろうか。
 私は、この非対称な政策に対して反対である。民営ギャンブルで射幸心を抑えるならば、同じように公営ギャンブルでも射幸心を抑えなければならない。「チャリLOTO」や「BIG」は取りやめるべきである。

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