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2009年3月14日 (土)

東大入試改革私案

 東大入試や合格者がマスコミをにぎわす季節がやってきた。今や東大では貧乏人の子弟の入学が困難な時代になっているという。合格するためには、学生は小学生の頃から塾や家庭教師付きで勉強しなければならなくなり、そのための支出が巨額になるという。そこで、より多様な学生が入学できるような東大入試改革私案を提示する。
 上記のようなことが起こるのは、学力試験の上位者のみを合格とするからである。だから、これに手を加えればよい。さらに、より多様な人たちに合格の機会を提供することも考える。私の試案のキーワードは「試験点数に応じた受験者の層化」、「層別に異なる合格率を設定する」と「多くの合格者はランダム選択で決める」の3つである。以下に、簡単な数値例を示しておく。
 入学定員を3000人とし、受験者数を9000人とする。受験倍率は3倍である。まず、合格できる範囲を決定しておく。例えば、入学定員の2倍まで、合格できるとする。これまでと同じような学力試験を行う。その上で、試験点数の上位から層化を行う。定員の一割に当たる300人毎に層化を行い、それぞれを上位から順に第1層、第2層などと呼ぶ。そして、特定の上位層のみ全員合格とし、それ以外の層では一定割合のみ合格とし合格者はランダム(無作為)に選択する。例えば次のようになる。
  ①第1層では、その100%を合格とする、つまり全員合格とする。300人合格。
  ②第2層から第3層までは、その90%を合格とする。540人合格。
       (合格者はランダムに選択。以下も同様。)
  ③第4層から第6層までは、その80%を合格とする。720人合格。
  ④第7層から第10層までは、その70%を合格とする。840人合格。
  ⑤第11層から第15層までは、その25%を合格とする。375人合格。
  ⑥第16層から第20層までは、その15%を合格とする。225人合格。
この例では、通常なら合格できない試験点数以下の受験生(第11層から20層まで)から600人、定員の2割が合格することになる。
 なお入試倍率などを見て、各層の合格者割合を変更しなければならないこともある。上記例では、試験点数で上位の300番以内は全員合格となっているが、これはもう少し枠を広げてもよい。しかし、試験点数だけの無条件合格は、定員の半数以内にとどめたい。
 このように入試にランダム性を導入すれば、受験者数はいまよりも大幅に増加するであろう。しかし、上記のように層別に合格率に差異を設け、かつ足切り(入学定員の○倍に満たない試験点数順位の受験者には合格の機会がない)をしておけば、そうむやみに増加することはないであろうし、合格者を決定するための手数も増えることはない。(多額の受験料がほしい一流私大でも、このような改革を実施すればよい。ただし、三流私大ではこんな方法だけでは受験者数は増えないであろう。)
 以上の結果、現在よりも様々な個性や才能を持った学生が東大へ入学できることになる。そうすると、今の東大生のように「おとなしくて、従順な学生」、「自主性に乏しく自分から進んで学習する意欲に乏しい学生」や「世間の常識に乏しい学生」はかなり少なくなる。もちろん、トンマな東大生も生まれるであろう。それもよい。トンマな学生がいれば東大信仰も薄れ、学歴社会に風穴が開けられるであろう。

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2009年3月 5日 (木)

定額給付金の使途としてのパチンコは悪か

 国民への定額給付金の支給が確定した。少し前に、オーストラリアでは同じような給付金が支給され、それがスロット業界にかなり流れたという情報がもたらされた。そこから、わが国でも、定額給付金を手にした国民のかなりの人がパチンコ・パチスロ(以下、バチンコという)で使うのではないかという見方が広がり、このような使途は悪であるという意見も出始めている。麻生総理の言うように、定額給付金が景気刺激策の一環であるという限定の下で以下に私見を述べておきたい。
 結論からいえば、定額給付金の使途としてのパチンコは二重丸である。パチホールで使われるお金はホールの人件費、物件費、その他に転化する。人件費は、当然国内での支払いであるから、次の経済循環に向かう。物件費の大半を占めるパチンコ機械代金は、国内で製造され、その資材や部品もほとんどが国産品であるから、その大半が国内での次の経済循環に向かう。それゆえに、パチンコ支出は景気への刺激からみると最良のもののひとつとなる。
 これに対して、衣料品をユニクロで購買する場合を比べてみよう。この場合は、販売されている商品は中国で製造され、その資材のほとんどが中国製品であるから、国民がユニクロで使った代金のかなりの割合が中国に流失する。だから、定額給付金の使途としてのユニクロは三角であり、丸はあげられない。衣料品を買うなら、せめて製造・縫製加工だけでも国内で行われたものを選択したい。
 なお、上記によるバチンコホールの利潤の行方も気になるであろう。かの将軍様に流れるのではないかと心配する人もいるであろう。私は、将軍様に流れるとしても、極めて少額であろうと思う。その理由は、警察庁が拉致問題に本格的に取り組み、かの国やその関連組織・施設に厳しい目を向けていることである。しかもバチンコホールは警察当局の管轄下にある。だから、将軍様に大金を献上したくても、不可能な状況にあると見る。
 それに比べたら、ウノちゃんのポッポに流れる金額の方がはるかに多いのではないだろうか。幸いなことに、大金を手にしたウノちゃんは貯金に励むなどという非国民的な行動はとらないで、そのほとんどをエステや化粧品に費やすであろう。景気刺激策としてみると、このウノちゃんの行動には丸があげられよう。目立ちがりやの総理は、ひょっとすると、ウノちゃんに「景気刺激感謝状」を贈るかもしれない。

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