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2009年8月23日 (日)

アホか、自民の反民主ビラ

 昨日郵便ポストに、自民党発行の反民主党ビラが入っていた。ビラはA5より一回り小さく、赤の表と裏がある。表紙には、『知ってドッキリ、民主党、これが本性だ!! 民主党には秘密の計画がある!! 民主党にだまされるな! 』とある。あまりにもエゲツない表記である。中味は、第1章から第3章まで、それぞれ2頁である。
 「第1章 民主党と労働組合の革命計画」とある。内容はオソマツの一言である。今時、革命という言葉を使う自民党員、あるいは自民党総裁のセンスのなさにも驚いた。共産党でも、革命という言葉は死語に近くなっている。
 かなりの昔、ユーロコミュニズムが華やかなりし頃だと記憶しているが、ヨーロッパで「革命か改革か」という論争が学会や政治家などの間でさかんに論じられた。ここで論者の共通認識は、民主的選挙を通じて成し遂げられる変革は、それがどんなに大きな変革であっても革命とは呼ばずに改革と呼ぶということであった。(だから、アメリカの先の大統領選挙結果とその後の政治も革命とは呼ばれない。) この点からいうと、革命という言葉を使う自民党員、自民党総裁の学識のなさ、無知にも驚いた。確か、今回の選挙でも「革命か改革か」と叫んでいる保守の候補者もいたが。
 「第2章 日教組 教育変更偏向計画」にも驚いた。かつてと違い、力を失った日教組に何ができるのであろうか。確か、日教組の組織率は20%を切っていたと思う。その組織率の低下は与党・自民党の政策によってもたらされた結果といってもよい。
 「第3章 日本人尊厳喪失進行中」の中は2つに分かれる。「対等な日米関係の罠」は議論の分かれるところであるが、私は「対等な日米関係」の構築こそ必要であると思う。ここで述べられている「民主党政権が実現すれば日本や日本人が消滅の危機に直面してしまうに違いありません」はあまりに非現実的である。これは国民の選択の問題であるが、わが国が非核3原則を貫くならば丸腰(米国の核の傘からの脱却)にならなければならない。自民党の主張は米国の核の傘が必要だということである。それならば非核3原則はどうするのだろうか。お隣の恐ろしい国が核を用いてわが国を侵略しようとしている時に、米国に核を用いてわが国を守ってください、その際に「核をわが国に持ち込まないでください」と懇願できるのであろうか。例の「核持込密約」は、冷戦下に存在していたと考えるのが常識だと思う。
 もうひとつの「歴史、伝統、国益にかかわる取り組みの罠」は一概に言えない問題だと思う。自民党の主張もそれなりに聞き置く必要がある。
 最後の裏表紙には「このパンフレットは、政党の自由な政治活動であって、選挙期間中でも、自由に配布できます。」と記載されている。こんなのが政治活動なのであろうか。例えば、民主党が『自民党のいかがわしい政策と公金浪費』や『公明党がおかしい、宗教活動という名の政治活動』などというビラを配布したらどうなるであろうか。お互い中傷合戦するのが政治活動であろうか。
 ついでだから、自民党さん、テレビのCMでも似たようなことをやったらどうなの。『水戸黄門』で出てくる悪代官のセリフ『越後屋、お主も悪よのう』をまねて、誰かに『民主党、お主も悪よのう』と言わせればよい。誰にするか? 素のままで演じられる人がいるでしょうよ。
 自民党は政権を担っているのである。その誇りはどこへいったのであろうか。この種のビラは弱小政党に任せるべきである。このビラを見た時、自民党は落ちるところまで落ちたというのが私の実感である。
 今度の選挙で自民党は民主党に負けるかもしれない。もしそうなら、自民党は敗者の美学を大切にせよ。日本人は、とりわけこの美学を大切にしてきたのではないか。負ける時は、いさぎよく負けよ。見苦しい負け方をするな。散りぎわの美しさを大切にしなければならない。そして、野党、それも健全野党になって出直してもらいたい。
 繰り返すが、自民党はこのようなビラを配布して選挙で勝とうとしてはいけない。自民党としての尊厳と誇りがどこにもないビラなど、反自民党員を増やすことになるであろう。

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2009年8月15日 (土)

安近短から万近短博へ

 レジャーの主流は安近短(あんきんたん)、つまり「費用は安くて、場所は近くて、期間は短い」といわれて久しい。しかし、近年はパチンコホールが高齢者を中心に賑わっているので、レジャーの主流は万近短博(まんきんたんばく)に変化したと捉えられよう。
 つまり、パチンコで遊ぶ場合は次のようになる。費用は1万円前後、時には、それ以上かかる。利用するホールは比較的近場にある。もちろん遊ぶ期間はきわめて短い、普通は○○時間以内となる。それに、ささやかな賭博である。
 2年ほど前の警察庁の遊技機規則改正により、パチスロで遊ぶ客は徐々に少なくなっている。それに応じて、ホールのパチスロの設置台数も減少している。これに逆比例するように、パチンコの方は設置台数も増加傾向を示し、客数も増えている。特に、大都市やその近郊ではホールの大型化に伴いパチンコ設置台数の増加が顕著である。私の観察するところ、パチンコ機もより高機能化し、それが多くのファンをひきつけているようである。(なお『レジャー白書』で示されているパチンコファンの減少傾向は誤りである。警察庁のパチンコ関係の統計やダイコク電機の『DK-SIS白書』なども、上記のような傾向を示している。)
 ほとんど毎日のようにホールへ出かけてパチンコで遊んでいる人たちが以前よりも増えているようである。特に高齢者、それも年金生活者と見られる人たちが夫婦で遊んでいる姿をよく見かける。考えてみると、高齢者にとって手軽で魅力的なレジャーは少ないようである。以前なら、高齢者は家で朝から晩までテレビを見続けていた。テレビが高齢者の「お守り」をしていたようなものであった。近年は、そのテレビ番組の内容がAHO一色になっているから、高齢者は別の楽しみを探さねばならない。その楽しみの一つがパチンコといえよう。(AHO総理が『高齢者は働くしか才能がない。80歳から遊びを覚えても遅い』と発言していたが、総理もパチンコホールへ出かけてみればよい。)
 ともあれ当面の万近短博のレジャーの王様はパチンコといえよう。

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