« 2016年5月 | トップページ | 2016年7月 »

2016年6月26日 (日)

Windows10へのアップデート中止完了

 Windows10へのアップデート中止がうまく終了しました。例のアップデートのロゴがコンピュータの下段に長らく張り付いていたうっとうしさからも解放されました。
 私の場合、富士通のWindows7最上位機種でしたが、富士通からは「10へのアップデートはしないでください、故障の原因になります」と連絡が来ていた。それが1か月ほど前に強制的なアップデートが始まりました。あわてて電源を切りました。電源を入れなおして、一時的にアップデートを遅らせる処置「自動的なアップデートはしない」を施しました。この処置は10へのアップデートだけと思っていたのですが、すべてのアップデートの中断になりました。この中断中に、おかしなメールがジャカスカ届いておりました。どうしたらいいか困っていたところ、消費者庁がMicrosoft社に「Windows10のアップデート」問題を適切に処理するよう働きかけてくれました? M社がAnswer deskを設置することになり、消費者庁がそこの電話番号(0120-54-2244)を公表しました。
 そこで、M社のこのdeskに電話しました。消費者庁の公表の日は電話がなかなかつながらないので、6月24日に再度電話しました。この時のM社の電話対応がおかしいのです。2回に1回程度は、○○は1を△△は2を・・・などと誘導され、最後には「お買い求めのメーカーに相談ください」あるいは「xyzのホーム頁を見よ」や「abcへ空メールを送信せよ」となり、電話での対応とはならない、つまり人からのanswerが得られない。2回に1回程度は「ただ今10人以上のお客が待っていますが、そのままお待ちください」となる。電話をスピーカーホンに切り替えてひたすら待っていました。もちろん、その間は両手が自由になりますので仕事をしていました。1時間以上待っていると、「ただ今9人のお客が待っています、そのままお待ちにください」と自動応答があった。それから10分から20分経過すると「ただ今8人…」と応答、さらに10分から20分すると「ただ今7人…」、以下6人、・・・、1人となり、私の順番となりました。この待ち人の減り方(9,8,7、・・・、3,2、1)から考えると、M社の応答者は1人か2人と推定されます。新聞報道では、この応答者はもっと多数であるはずです。
 それで、応答者の解答は「自動アップテートにしておくと、10も導入される。10を導入せず、その他のアップデートのためには10導入通知ロゴをまず削除しなければならない」でした。この削除は、ある所のそのためのファイルを開き実行することにより可能でした(このやり方は教えてくれます)。実行後に再起動すると、例のロゴが消えていました。デスクへの電話から、この作業の終了までに3時間以上を要しました。
 その後は、コンピュータを自動アップデートに変更し、これまで滞っていた多くのファイルのアップテートを実施しました。この作業は1時間程度を要しました。
 M社は10アップデートロゴ送信者に、このロゴを削除する方法を送信すればこの問題の大半は解決するはずです。どうして、この送信をしないのかな。10を普及させることがM社に莫大な利益をもたらすのだろうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月19日 (日)

数学脳と英語脳

 数学脳と英語脳について私の感想を述べたいと思います。
 1900年頃活躍した数学者・物理学者のポアンカレは『科学の価値』の中で数学の歴史に触れて、数学は「直感派」と「論理派」の2つの派によって発展してきたと述べている。そして、2つの派では数学への考え方や数学の対象などが異なると述べていた。2つの派は対立ではなく併存と呼ばれる状況にあったようである(私の感想)。そして前者の代表である人の著作集を読んでみると、そこには数式はほとんど表れずにもっぱら図表を活用して述べていたという。また、後者のある人の著作集では図表は一切使わずにもっぱら数式が活用され述べられていたという。ポアンカレによると前者から後者への転向、あるいは後者から前者への転向はないという。「人は直感派として生まれてくる、あるいは論理派として生まれてくる」という。だから数学脳は2つに区別できる。
 私は、この説明がストンと理解できた。私は高校の数学はほぼ独学で身に着けた。その時の経験でいえば、数学Ⅰ、Ⅱ、Ⅲは教科書を一回読んだだけですべて理解でき、練習問題もすらすら解けた。これに対して、幾何学は、内容は理解できたが、練習問題のほとんどが解けなかつたり、解けてもゲッツンゲッツンであった。それで高校生の頃、幾何学は数学ではないのではないかと思っていた。この経験から、上記のポアンカレの説明が理解できたのである。その後に理論経済学の最先端を学んでいる際に、またこの2つに遭遇した。直感派の経済学はトポロジーや凸解析を用いており、論理派はプログラミングや固有値・固有ベクトルなどを用いていた。この時は、前者の説明は理解できても一向に興味がわかなかつたり、つまらない定理を用いているなと感じていた。後者はフムフムと興味津々で真剣に勉強した。これらの経験から、私は論理派であるなと自覚していた。
 そこで英語脳についてである。英語脳にも、この2つがあるのではないかと思う。私は英語の論文を書くようになって30年以上にもなる。英語の勉強として日本人の執筆による「理科系の英語論文執筆…」(理科系が大事)などの図書はかなり読んだが、どれも簡単に理解でき、しかも記憶に長く残っている。最近では、これらの図書を読みながらも、自分の英語力に優越感すら覚えることもある。
 この過程で、マーク・ピーターセン先生(略歴を読むと、ワシントン大学大学院で日本近代文学を専攻し、その後に正宗白鳥を研究している)の岩波新書『日本人の英語』に始まる一連の日本人英語著作を読んできた。しかも、何回も読み返した。ピーターセン先生は「英語は論理的」であるといっており、その説明は理解できるのですが、一向に記憶に残らない。幾何学での経験と同じです。日本人が言う「英語の論理」は記憶に残るのに、ピーターセン先生の言うそれは雲散霧消します。先生の著作を読むたびに、ある種の敗北感を味わいます。
 それで、英語脳にも数学のように直感派と論理派があるのではないかと想像しています。ピーターセン先生の脳は略歴から推計すると直感派です。それに先生の著作への私の読後感からも直観派です。(初めて先生の『日本人の英語』正・続を読んでいた頃、先生の日本語感覚に驚嘆していました。それで、先生に『奥の細道』を追体験してもらい、先生の紀行文を読んでみたいと思っていました。) 前述の日本人執筆者の英語脳は大半が論理派だと思います。
 少し前に英国の新聞だか何かに、「英語は数学に不向き」という記事がありましたが、内容は忘れました。直感や論理とは無関係に、子供のころ英国人は数学の勉強に苦労するだろうなと思っていましたが。数学を学ぶ上では、日本人は英国人よりはるかに有利です。
 ピーターセン先生が『奥の細道』を解説されたら、その感覚に多くの人が驚くと思います。あるいは、漢詩、特に唐詩に関する著書を執筆されたなら、私のように先生の格付けは直感派になると思います。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年6月13日 (月)

ウィルスメール2

 前回のウィルスメールの続きです。前回は「銀行取引」関連の事項をテーマとするウィルスメールについて述べましたが、「銀行取引」もかなり時間が経過したことからだと思いますが、5月初旬ごろまでにその種のメールは送信されなくなりました。それから2週間くらいは、別のテーマのウィルスメールがジャカスカ送信されてきました。(現在は、これらもありません。)
 別のテーマのウィルスメールはたちが悪い、あるいは巧妙だと思い、その内容を報告します。以下を、外国からインターネットで何かを購入した人、それも複数のところから幾つかの品物を購入した人は心に留め置いてください。
 メールの内容は、①商品の購入有難うございました、②次のように送付しました(下記の記号のみ記載)、③疑問があれば下記をクリックしてください、という構成です。一番の特徴は商品名がどこにも記載されていないことです。それに代えて、②で記号、例えばABS356、GHF784のように記載されています。そして、「これらの詳細は添付メールを参照」として、メールが添付されています。この種のメールは①、②、③の内容とも比較的簡潔で、かつ類似の内容になっています。言うまでもありませんが、添付メールを開封したり、記載アドレスをクリックしたら、例の「身代金」ウィルスにあなたのパソコンが感染する確率が大となります。
 幾つも海外に商品を発注し、そのうちの幾つかが届いていない人を想定してみます。そうすると、このメールの威力、特に②のそれが理解できると思います。おそらく、このような状況を想定し、悪人はメールを送信しているものと思います。そして、これに騙された人が多いから、上記の内容になっているものと思います。
 不幸にしてというか、私は海外からインターネットで商品を購入することはありません。そもそも海外の業者を信用していないので。幸いにして、海外からネットで多数の商品を購入する人や、これから購入しようとする人たちは、それから生まれる上記のような不幸に留意してください。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2016年6月 5日 (日)

応答なし。政府への意見・要望

 電子政府の総合窓口では「各府省への政策に関する意見・要望」を受け付けているが、これはハッタリか見せかけの看板(ただ存在しているだけ)にしか過ぎない。1か月前にもなるが、私は貴重な提言?を送信した。そうすると、素早く自動返信で「ご意見は、ご選択した府省等に送信しました。これからも・・・ご利用ください」と返信されてきた。問題はこれから先である。
 1か月以上も経過しても「ご選択した府省」から何等の応答もない。少なくとも、受信した府省から「大変貴重なご意見ありがとうございました。・・・」などのような応答がなければならない。私の知る限り、このような窓口を持つ一般の大企業では適切な応答をしている。
 ただ「そのような窓口」を設置しておりますというにすぎない。これは「見せかけの看板」以外の何物でもない。羊頭狗肉(こちらなら、まだ取り柄がある)ではなくて、羊頭無肉である。適切な応答がないのなら、そんな窓口は必要ない。それでは提言してみようという私のような国民をなめているではないか。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2016年5月 | トップページ | 2016年7月 »